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料理名の由来
皆さんこんにちは!
瓢喜 銀座三丁目店の宮嶋です。
突然ですが、皆さんは日本料理では何がお好きですか?
日本料理には様々な難しい名前のお料理があります。
「海老の芝煮」、「うぐいす豆の翡翠煮」、「鱸の蓼焼き」、「南瓜含ませ」などなど…
当社でご提供した事があるものをざっと挙げてみましたが、
名前を聞いただけでは味や調理法が想像できないものばかりですよね。
私達接客スタッフはもちろんお客様にそのお料理名を口頭でお伝えしなくてはいけないので、
お料理名を全て頭に入れた上でお客様のお部屋に入ります。
下のお写真のような「八寸(はっすん)」は品数も多いので、始めは覚えるのに苦労しますが、
上手く説明が出来た時やお客様が興味を示して下さった時は達成感があります!
今回はほんの一部ではありますが、日本料理の料理名の由来をご説明致します!
「田舎煮」、「蘭煮」などといった普段見かけにくい調理法は避け、
家庭料理でも比較的登場しがちなものを選んでおりますので、ぜひ最後までご覧頂ければと思います!
『竜田揚げ(たつたあげ)』
これは誰もが聞いた事があるのではないでしょうか?
竜田揚げとは、醤油入りのたれに漬け、片栗粉をまぶして揚げたお料理です。
鶏の竜田揚げが有名ですが、サバやイワシなど、魚で作る事もあります。
瓢喜/香水亭でも、お昼に一汁三菜として「若鶏の竜田揚げ」をご用意しているんですよ。
名前の由来ですが、奈良県で古くから紅葉の名所とされる「竜田川」から来ています。
竜田揚げは、赤褐色に揚がり所々に片栗粉の白い部分がある事から、
紅葉の流れる竜田川に見立てた名称です。
『土佐(とさ)○○』
「土佐」とは土佐名物である鰹節を使っている事を意味します。
「土佐煮」なら鰹節を削ったものを野菜などと煮込んでお醤油を使ったお料理の事ですね。
その他、土佐和え、土佐醤油なども同様に鰹(節)を使ったものですよ。
『幽庵焼き(ゆうあんやき)』
幽庵焼きとは、お醤油・みりん・お酒の調味液に柚子やカボスの輪切りを入れたものに
魚類を漬け焼いたものです。
瓢喜/香水亭でも松花堂弁当・友禅や会席料理で、鮭や鰆などの幽庵焼きをご提供する事があります。
名前の由来ですが、江戸の茶人「北村裕庵」から来ています。
この北村裕庵は食通で、幽庵焼きも彼が創案したとされています。
同じように味を付け蒸した「幽庵蒸し」というものもあります。
また、「幽庵焼き」という書き方が一般的に多いですが、
「柚庵焼き」、「裕庵焼き」という字を使う場合もあります。
『利休焼き(りきゅうやき)』
利休焼きとは魚や肉を、胡麻を使用した漬けたれに漬けて焼いたものです。
茶人・「千利休」が胡麻を使った料理を好んだという言い伝えからその名が付きました。
その他、「利休揚げ」、「利休煮」、「利休麩」など様々ありますが、
全て胡麻を使っている事を意味します。
いかがでしたか?
お料理の名前に限らず、由来まではなかなか知らないままのものが多いと思います。
しかし、昔の日本文化や実在した人物の名前が付けられている事が分かると、
なんだか途端に親しみが湧きます。
せっかく日本で暮らし日本料理に触れる機会が多いですから、
関心を持って過ごせたら楽しいですよね。
当社が経営する瓢斗・瓢喜・香水亭では色彩豊かな季節のお料理を
和装のスタッフがご提供しています。
ぜひ興味を持って足を運んでみて頂ければ幸いです。
株式会社mihaku
瓢喜 銀座三丁目店
若女将 宮嶋