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接客の魅力~お顔合わせ~
みなさま、こんにちは! この度は、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、瓢喜、瓢喜 香水亭でもよくご予約をいただきます~お顔合わせ~についてお話させていただきます。 お顔合わせとは、婚約が決まった際に お互いの家族を紹介するためのお食事会です。 婚約を正式なものとするための、日本の伝統的な儀式「結納」とはまた異なります。 結納では、結納品や結納金などの金品を交しますが、 お顔合わせは「親睦を深める」ことを目的に行う食事会です。 ですが最近では、お顔合わせを結納代わりに行うケースもあるようで 新郎新婦様が記念品の交換を行うこともあります。 冒頭でも話させていただきましたが、 当店では、お顔合わせのご予約をいただき、実際に お顔合わせのお手伝いをさせていただくことがございます。 親睦を深めることが目的ですが、 両家のみなさま初対面ということもあり、その際のみなさま緊張感は こちらまで伝わってまいります。 さまざまなご家族のそれぞれの背景を想うと、 とても大切におもい、こちらもしっかり務めなくては、、、 となかなか緊張します。 お席へのご案内時は、通常ですと新郎側のお父様が上座に次にお母様、新郎様 下座の奥から新婦側のお父様、お母様、新婦様ですが、 席順に「絶対のルール」はございませんので雰囲気に合わせて臨機応変に対応します。 提供順番に関しても、接客が二人で上座と下座側から同時に提供できましたら、 そちらが良いですが、 新郎側お父様→新婦側お父様→新郎側お母様→新婦側お母様→新郎様→新婦様 が一般的ではございます。 お食事を始める前にご挨拶、自己紹介をされることが多く、 そちらの場面では、「昆布茶」「桜湯」(花湯、桜茶)を提供しております。 昆布は「よろこんぶ」と言われるように、「喜ぶ」に通じ、 縁起物として最適な昆布のお茶を提供し祝福します。 また桜はおめでたいものの象徴で、桜の花の塩漬けをお湯に入れて、 お湯の中で桜の花が咲くように花を開かせる様子で縁起担ぎとして桜茶が利用されることが多いです。 普通のお茶だと「お茶を濁す」「茶々を入れる」などといって こういったお席ではさけられてきたそうですよ。 またお食事に関してはお客様のご希望にはよりますが、 お献立にお祝い仕立てにいたします。 例えば、おめでたい食材、縁起の良い食材を取り入れます。鯛『めでたい』の語呂合わせのほか、鯛の赤色は神様が好み邪気を払うといわれております。 尾と頭がついた『尾頭付き』が縁起が良くお造りや焼き物でお出しします。 先ほど昆布茶の昆布、数の子、子持ち昆布などは、子孫繁栄を願う意味も込めて使用します。 二枚の殻がぴたりと重なり、対になっているもの以外は合わないところから、 夫婦円満の縁起物として蛤(ハマグリ)も使われます。 ほかにも様々、、、 お顔合わせ以外でも、おめでたいお席では、 このようにお献立にお祝い色をお付けすることがございます。 一席一席、一食一食、想いを込めておもてなしします。 箸袋であったり、ひざ掛けであったりもお祝い仕立てにいたします。 お顔合わせでは、お客様によってはご緊張で食事があまり喉を通らない場面があったり、 お酒が思いのほかすすんでしまったりといった場面がございます。
雰囲気やお客様のタイミングというのは、もちろん大切ですが、 うまく食事やお酒のペースを配分したり、お料理の内容説明をしっかりとお伝えすることで、 お食事の内容から会話が弾んだりと接客によっても変わってまいります。 もちろん緊張はありますが、お客様の大切なひとときを大切に演出します。 「ありがとうございます」や「今日ここに来て良かった」など 恐れながら、感謝をしていただくこともあります。 このmihakuで様々な方々と出会ってまいりましたが、 毎日 このようにたくさんの経験ができ学ばせていただけるのは、 mihakuの大きな魅力だと心より思います。 私が接客の正社員を志望した動機も、このような経験をしたいと思ったことが一つです。 またお話させていただきます。 まだ暑い日が続いておりますので、どうかお身体ご自愛くださいませ。