こんにちは！瓢斗京都店の高田と申します。

今回のブログでは、京都の数え唄、そして京ことばについて少しご紹介したいと思います。

京都に訪れる観光客は年々増え、街中を歩いていると、地元の人はどこへ行った！？と思うくらいです。

観光客の方に道を聞かれることも多いのですが、いつものように「四条烏丸を下がって、仏光寺通りを西に入ると、北側にありますねぇ」と答えると、いったいこの人は何語を喋っているんだ・・・という顔で見られたりして、はっとする事があります笑。

京都では、住所や道案内も通り名で表し、北へ向かうことを「上がる（あがる）」、南へは「下がる（さがる）」と言います。

東へ向かうことを「東入る（ひがしいる）」、西へは「西入る（にしいる）」と言います。

平安京の都では北に天皇が住む内裏（だいり）があったので、北へ行くことを「上がる」と言うようになったと伝えられています。

また、京都市内は、道路が東西と南北で直行しています。

この特徴から、京都市内は「碁盤の目」と呼ばれています。縦と横の通りにはすべて通り名がついています。

ちなみに、瓢斗京都店で言うと、「蛸薬師室町下がる東側」「錦小路室町上がる東側」といった感じですね。

この通り名さえ覚えれば、私のような地図を見るのが苦手な人でも、迷わず目的地にも行けますし、道案内だって出来る様になります！

ただ、規則正しく並んでいる分、同じような道や交差点がいくつもあり、自分が今「碁盤の目」のどこにいるのか分かりづらいということもあります。

そんな時、私は頭の中で「あーねさーんろっかーくたーこにしき～♪」と歌って自分の位置を確認します。

これが碁盤の目の“数え唄”というものです。小さい時から、ラジオやローカルテレビで流れていて、知らないうちに頭に入っていました。大きくなってから、それが通り名を唄っているものだと理解しました。

地域によっては、小学校でテストをして覚えるところもあるそうですよ。最近では、名探偵コナンの映画にも登場し、ご存じの方もおおいのではないのでしょうか。

数え唄は、東西のものと南北のものに分かれています。

東西

♪丸竹夷二 押御池（まるたけえびすに　おしおいけ）

姉三六角 蛸錦（あねさんろっかく　たこにしき）

四綾仏高 松万五条（しあやぶったか　まつまんごじょう）

雪駄ちゃらちゃら 魚の棚（せったちゃらちゃら　うおのたな）

六条三哲 通りすぎ（ろくじょうさんてつ　とおりすぎ）

七条越えれば 八九条（ひっちょうこえれば　はっくじょう）

十条東寺で とどめさす♪（じゅうじょうとうじで　とどめさす）

南北

♪寺御幸 麩屋富 柳堺（てらごこ　ふやとみ　やなぎさかい）

高間 東 車屋町（たかあい　ひがし　くるまやちょう）

烏両替 室衣（からすりょうがえ　むらごろも）

新町 釜座 西小川（しんまち　かまんざ　にしおがわ）

油醒ヶ井で 堀川のみず（あぶらさめないで　ほりかわのみず）

葭屋猪黒 大宮へ（よしやいのくろ　おおみやへ）

松日暮に 智恵光院（まつひぐらしに　ちえこういん）

浄福千本 さてはにしじん♪（じょうふくせんぼん　さてはにしじん）

私も、それぞれ後半の方は曖昧でしたが笑、少しでも覚えていると本当に便利です！

歌のイントネーションはここではお伝えできないので、Youtubeなどでぜひ検索してみて下さい。

続いて、京ことばについてです。

京都に観光で来られたお客様に「～どすとか、～やすとか使わないんですか？」、とたまに言われることがあるのですが、すみません。そういった言葉を使うのは舞妓さん、芸子さんくらいで、京都の一般人は全く使わないのです・・・笑。ここでは、現代の京都人がよく使う京ことばをご紹介したいと思います。

・炊いたん→煮物　これは瓢喜のお献立でも使われることが多いです♪

・しまう、なおす→片付ける

・ほかす→捨てる

・しんどい→疲れた　関東の方は、よっぽど疲れている時に使うイメージだとおっしゃっていました。

ちょっと疲れただけも使います笑。

・にぬき→ゆで卵　こちらは年配の方がよく使われる印象です。

・おっさん→お坊さん　“お”にイントネーションを強くつけます。

・～はる→なさる　尊敬語ですが、物や動物にも使います。

皆様も、京都にお越しの際、このような言葉を耳にすることがあるかもしれません。

というわけで、今回は、数え唄と京ことばについてご紹介させていただきました。

京都には、この他にも独自の魅力が沢山です！

四季折々の表情があり、いつ訪れても楽しんでいただけると思います。

まだ京都を訪れたことのない方は、ぜひ京都にお越し下さい♪

瓢斗京都店一同、心よりお待ちしております。

瓢斗京都店　高田