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おもてなし、日本の心。

おもてなし、日本人なら一度は耳にしたことがあるかと思います。滝川クリステルさんが行ったスピーチで世界的にも有名になりましたよね。聞き慣れた言葉ではありますが、果たしてそれはどういったものなのでしょうか?今回は、日本の心、おもてなしについてお話しさせていただきたいと思います。

おもてなしとは

本来の意味は、もてなすの丁寧語であります。

お客様に応対する扱いや待遇をさし、裏表のない心でお客様を迎える、目配り・気配り・心配りを言います。おもてなしは、必ずしも目に見えるものばかりではありません。例えば、社員同士の信頼関係構築。こういった所から気持ちの良い待遇は生まれ、それがお客様に伝わるのです。また、直接の対応に限らず、空間づくりなども間接的にお客様への心配りとして、おもてなしの心は伝わります。形あるもの、ないもの、意識ひとつで無限のおもてなしが出来るのだということに気付くでしょう。

 

おもてなしの心得

おもてなし

おもてなしとサービスの違いを理解すべし

簡単に言うと、サービスはおしぼりを持ってくること、おもてなしはその際にかける言葉や気遣いのこと。

「今日もお疲れ様です」「ようこそいらっしゃいました」「ごゆっくりお楽しみください」など。

お店側からのサービスはある意味当然のことであり、それにプラスアルファで行うお客様への気遣いこそがおもてなしなのです。

見返りを求めない心

外国ではお店側がサービスを行ったことに対して任意ではありますがチップを渡す習慣があります。逆を言うとチップがあってこそ良いサービスを行うということです。

日本ではどうでしょうか?日本人は見返りを求めることなく無償で相手を気遣い丁寧な待遇を行います。これは接客に限ったことではなく、日常生活でも見られる光景です。それこそが日本人の長所であり、国民性。まさに日本の心ですよね。

ついつい見返りを求めてしまうことは誰しもあるかもしれませんが、相手を気遣うことの出来る大人な対応を出来るだけ心がけてみましょう。

考える時間を作る

おもてなしとは、相手を気遣うことそのものでありますが、気遣いには相手のことを想い何が必要なのか読み取ることが必要になります。これは簡単に出来ることではありません。日頃から考える時間、その余裕を持てる生活を心がげ、例えば読書や美術に触れて感性を磨いたり、色々な所に出かけて色々なことを感じる心を育てる、日々のそういった心がけから相手の心を察する力が育ち、それがおもてなしに繋がります。

一期一会の大切さを知る

一期一会とは「あなたと出会いこうして過ごす時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものだから、、、この一瞬を大切にして、今出来る精一杯のおもてなしをしましょう」という意味が込められた、千利休の茶道の心得です。人と人との出会いはありふれているようで、その一度がもう最後かもしれない、会えたとしても次は何年も先になるかもしれない、そう思うとその一瞬がいかに大切かということが分かりますね。その一瞬に後悔がないようどんな時も精一杯の想いを込めて人と接する心を持ちましょう。そうした付き合いが次へ、そしてまた別の人との出会いへ繋がっていくのです。ビジネスの場面ではもちろんのこと、生きているうえでとても大切な心構えとなりますので、心に留めて生活してみると、色々なものが見えてくるかもしれませんよ。

 

おもてなし

 

いかがでしたでしょうか?ビジネスの上ではもちろん必要とされるおもてなしの心。しかしそれは生きていくうえで誰しもどんな時でも大切にして心がけておいた方が良いものであり、それが最終的には自分の心を満たすという形で返って来るのではないかと思います。みなさんもぜひ今一度、日本の心おもてなしについて考えてみてくださいね。