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「ストレス耐性」の意味や特徴と捉え方とは?

「ストレス耐性」とは読んで字のごとく「ストレスに耐える力」を意味しますが、これは個人差がとても大きく、同じ人でもストレス耐性が低くなる場合もあれば高めることも可能なんです。働く上では、どんな職場環境であれストレスは大なり小なり付いてくるものであり、避けることができない存在です。誰しも何かしらのストレスを抱えている中で、ストレス耐性というものをよく理解すれば、少なからずプラスになることがあるはずです。よって、本日は「ストレス耐性」について色々とお話をしていきたいと思います。

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ストレス耐性とは?

ストレス耐性とは、ストレスに耐える力を意味します。
2000年代前後からこのストレス耐性を人材選考の重要ポイントとして挙げる企業が増えましたが、その背景には精神障害などで労災を請求&認定される件数が増え続けていることがあります職場環境において過労やパワハラなど様々な原因はある)。企業が取り入れている具体的なチェック方法には、適性検査や課題達成型のグループ選考、体験型インターンシップ、あまり良い手法とはいえませんが圧迫面接を行う企業もあります。

ストレス耐性には個人差があり、同じ環境化や原因であってもストレスを感じやすい人もいれば感じない人もいます。
また、ストレスを感じた時の反応も人それぞれ違います。

・身体的影響(疲労、不眠、食欲減退)
・メンタル的影響(不安、抑うつ、イライラ)
・行動的影響(ミス、遅刻、不正)
・依存や自暴自棄(アルコール、ギャンブル、過食、拒食)

とはいえ、ストレス耐性は高いから良くて低いから悪いといった安易な判断は、良い人材を見逃す事態にもなりえます。ですから、企業が行うストレス耐性チェックには、あくまでどんな人材であるのか詳細まで見向き、入社後には適材適所を叶えるための手段であるはずです。むしろ、そうであるべきだと私は思います。

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ストレス耐性を決定する要素とは?

個人のストレス耐性を決定する要素には6つの項目が挙げられます。

・感知能力(ストレスに気付くか気付かないか)
・回避能力(ストレスを作りやすい性格であるかどうか)
・根本の処理能力(ストレスを解消したり弱めたりできるかどうか)
・転換能力(ストレスを感じる環境下においてそのストレスの捉え方を良い方向に転換できるかどうか)
・経験(これまでどんなストレスにどれだけ晒されたか)
・容量(ストレスをどれくらい溜めていられるかどうか)

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ストレス耐性は変化する?

ストレス耐性は、高い人でも時と場合によって低くなることもありますし、その逆も然りです。
普段はタフな人でも大きな失敗や挫折を味わったあとには自信喪失してしまい、ストレス耐性が弱まることもあります。
また、ストレス耐性を決定する項目のどの部分が弱いのかなど、自分のことをよく理解することで、対応力が向上することは大いにありえますし、できるだけ余裕を持った生活を送る努力をすることでも改善は見られます。

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ストレス耐性の捉え方とは?

ストレス耐性が低いからといって落ち込む必要はありません。先述したようにストレス耐性はある程度高めることもできますし、その逆で弱まることもありえます。そのような特性をよく理解することで、ストレスとうまく付き合っていくことができるようにもなります。

また、ストレス耐性が低いからといって必ずしも悪いことばかりではないのです。例えばそういった人は、几帳面で丁寧に仕事をこなし、リスクヘッジの能力にも長けている場合も多いですし、繊細な人だからこそ気付ける部分や生み出せるアイディアも多々あります。

そして、ストレス耐性が高い人だからどんな劣悪な環境にも耐えられるわけでもありません。

あくまでストレス耐性はその人の特徴を知るための一種の手段に過ぎないので、それ以上でもそれ以下でもない捉え方が大事といえるでしょう。