職場見学というものをご存知ですか？その名の通り応募する前に受けたい職場を見学することをいいます。求人票の情報を見ただけでは中々応募に踏み切れない人もいるかと思います。そんな時に役立つのがこの職場見学ですね。今回は、具体的なメリットはどういったものなのか、また見学する際のポイントなどを交えながらお話ししていきたいと思います。

職場見学のメリットとは

・自分に合うか合わないかの判断材料が得られる

職場の雰囲気を見ることをはじめとして、実際に働いている人と触れ合える場合もあります。求人の文面などからは得られない、より確かな情報を得ることができます。また、面接する側も応募する側もリラックスした状態で話すことが出来るため、分からないことや気になることが浮かびやすく、また質問もしやすいでしょう。入社してみたものの「イメージと違った」という理由で辞めることを出来るだけ防ぐため、積極的に職場見学に出向き自分が働いている姿をイメージしてみると良いですね。

・面接時に会話のネタに出来る

面接時に、職場見学で感じた会社の良かった点を伝えることで面接官の印象に残りやすくなります。見学をした際に気になった点をその流れで確認するのも良いでしょう。また、職場の雰囲気を事前に把握することで自己アピールに繋げることもできます。例えば「私はチームワークや協調性を大事にして働きたいと思っているので、見学をしてみてその点が自分にぴったりの環境だと感じました」などです。より具体的な内容を盛り込んで話すことで印象的なアピールになります。

・採用のきっかけに繋がる

応募者が職場を吟味するための職場見学ではありますが、逆に採用の際の判断材料として挨拶や態度、表情などを見られている場合もあります。面接では緊張してうまくアピール出来ない人も、自然体に近い自分をアピールするチャンスになります。固くなりすぎず、でも気を抜くことのないようにして、職場見学に臨みましょう。

職場見学の際のポイント

・社員の働き方を見る

そこで働く人たちがどんな雰囲気で仕事をしているのかをよく見てみましょう。和やかに会話をしながら、またお互いに相談をし合いながら働いているのか。逆に、もくもくと集中して作業する職場なのか。実際に働いている人をリアルタイムで見ることが出来る絶好の機会になりますのでぜひチェックしてみてください。

・社内の環境を確認する

社内の衛生環境や整理整頓の状態をよく見てチェックしておきましょう。汚れた環境で働きたくないのは当然ですが、社内が汚い会社というのは、残業が過度に多かったりするなどの、いわゆるブラック企業であることが多かったりします。逆に社内がいつも綺麗に保たれているような会社というのは、勤務時間や業務内容の規律がしっかりとしていて、健康的に働ける環境であることが多いようです。毎日を安心して過ごすことの出来る場所なのか、事前に確認しておきましょう。

・働く人たちの雰囲気を見る

新しく働く環境として一番気になるといっても過言ではないのが、人間関係でしょう。職場見学の場で働いている人に話しかけるのは中々難しいことかと思いますが、挨拶くらいなら問題なく行えるはずです。返って来る挨拶で働く人たちがどんな雰囲気なのかある程度推し量ることが出来ると思いますので、見学に行った際は積極的に挨拶をしてみるようにしましょう。

逆質問で自己アピールをしよう

「最後に何か質問はありますか？」 面接の際や、この職場見学の際にも聞かれることがあるかもしれません。この時「特にありません」などと答えていませんか？それほどもったいないことはありません。 実はこの時、面接官は応募者の意気込みやコミュニケーション能力を見ています。 ぜひこの機会をチャンスに変えて自己アピールが出来ると良いですね。

ちなみにどんなことを質問すると良いのでしょうか？何点かあげてみましょう。

・この仕事でやりがいを感じる瞬間はどんなものがありますか？

その会社で働く人たちがどんな雰囲気やモチベーションで仕事をしているのかを知ることができます。どんなことに重きを置いている会社なのか、自分が合わせることももちろん大事ですが、ある程度自分の価値観と合っているかどうかも大事なポイントになりますので、よく確認しておくと良いでしょう。

・この会社で活躍している社員にはどんな能力や考え方を持った人がいますか？

活躍している社員に共通する能力や考え方を聞くことで、自分が入社したらどのような強みを生かし、また評価してもらえるのかを知ることが出来ます。それは知識やスキルだけに限らず、みんなをリードする力や協調性など様々な能力があげられます。自分の長所や強みをよく知り、それを評価してもらえる会社なのかどうか事前にしっかりとリサーチしておくと良いでしょう。

・入社する前と後で会社への印象が変わった点はありますか？

ベテラン社員と新人社員でも感覚は違うと思いますが、それぞれどのような印象から印象に変わったのか聞いてみると、実際に働いている人の生の声としてとても参考になる意見を聞くことが出来るでしょう。

いかがでしたでしょうか？仕事は生活の大部分を占めるもので、どんな環境で働くのかは生きていく上でとても大事なポイントになります。職場見学に行くことで色々なリサーチを行い、就職活動をより良いものにしましょう。