人事ブログ

相手に敬意を伝えることができる正しいお辞儀

「お辞儀」は一言でいっても種類や注意点が多く、実は難しいコミュニケーションスキルの一つです。

本日はそんな「お辞儀」に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。

コミュニケーションと聞くと会話を思い浮かべる人が多いのではないのでしょうか?視覚的なコミュニケーション手段として「良いお辞儀」「良い姿勢」でアピールできるようになりましょう。

 

お辞儀の種類

 

 

会話でのコミュニケーションが上手にできたとしても、「姿勢」が悪ければ印象はあまり良くなく、せっかくのコミュニケーションスキルも半減してしまいます。会話と並んで、お辞儀またそれに伴う姿勢は、ビジネスシーンにおける大切なコミュニケーションスキルであるということを覚えておいてください。

 

 

会釈・敬礼・最敬礼

 

 

まず初めに、ビジネスシーンで行う「お辞儀」には、一般的に、会釈・敬礼・最敬礼といった3種類があります。
お辞儀の際の体を傾けた角度によって気持ちや敬意を示します。
それに伴い、声・表情・視線といった点もプラスされ、相手に好印象を持ってもらえるかどうかが決まります。

 

悪い姿勢

 

 

印象の悪い姿勢としてあげられるのが、まず「猫背」と言われる姿勢です。やる気がない・暗くてネガティブ、などといった悪い印象を相手に与えてしまいます。

 

また、首だけのお辞儀も「お辞儀」という動作そのものが分かりにくいため、相手に敬意が伝わりにくく注意が必要です。
正しいポジションで体を傾ける事が困難なため、美しいお辞儀ができません。

 

最も印象が良くないのが、全身の筋肉が緩んだ状態で行うお辞儀です。筋肉が緩んでいるということは、お辞儀で体を傾けた時に、体を支えることができずに体の軸のバランスが崩れ、骨盤が後傾した姿勢になります。これは印象が悪いだけでは留まらず、膝や腰にも負担がかかることで体への悪影響も与えてしまいます。

 

 

このように、まずは正しい姿勢からお辞儀は始まります

両脚を揃える・お腹に力を込めて上半身を引き上げる・首を真っ直ぐにキープする。そして視線は、相手の目を見ます。

 

 

正しいお辞儀

 

好印象のお辞儀~会釈~

 

会釈とは、廊下ですれ違うとき・お茶をお出しするときなどに、体をだいたい15度程度に浅く傾けるお辞儀です。

背筋はピーンと張り一直線、視線は頭を下げながら斜め下に向けます。この時、視線を下げ過ぎると頭も一緒に下がってしまい首だけお辞儀になってしまうので、あくまでも斜め下を意識しましょう

 

 

好印象のお辞儀~敬礼~

 

敬礼とは、ビジネスシーンで最も頻度が高いお辞儀であり、取引先への訪問時・来客の送迎時・接客時など広く行い、体をだいたい30度程度に倒すお辞儀です。

お腹に力を込めて上半身を引き上げ、背筋は伸ばし、体を倒します。この時も視線を下げ過ぎず、会釈よりも少し体の近くに視線を落とすイメージで行いましょう。

 

 

好印象のお辞儀~最敬礼~

 

最敬礼とは、ビジネスシーンの中で使われる最も丁寧なお辞儀です。謝罪・感謝・冠婚葬祭など、改まった場面で使用し、体をだいてい45度程度に倒すお辞儀です。

肩甲骨を寄せ背筋を一直線に伸ばし、お腹に力を込めて上半身を引き上げ、股関節から上半身を倒します。

 

 

 

手のポジションと言葉添え

 

 

体だけではなく、手のポジションといった細部にも気をつけましょう。女性は、両手を前で重ね、男性は両手を太ももの横に添えるのがベターです。

更には、言葉を添えたお辞儀が出来れば完璧です。言葉を発してから動作を行うことを分離礼といいます。お辞儀をしながら言葉も発する、つまり同時に行う事もありますが、本来は「分離礼」の方が丁寧な動作となりますので、ここから覚えておくと間違いなしです。

 

 

お辞儀

 

以上、丁寧にお話ししてきましたが、こうして見ると案外分からなかった点も多いかと思います。お辞儀は単なる動作だけではなく、気持ちを表す大切なコミュニケーションスキルのひとつです。ビジネスシーンで信頼関係を築く時間を最小限にするためにも、今一度勉強しなおしてみることをオススメします。また、お辞儀の際には腰・ヒップの筋肉や体の裏側の筋肉を使うので、きれいな姿勢を保つためにも簡単な筋トレで鍛えると良いかと思います。