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「クレド」を掲げることの目的やメリットとは?

「クレド」とは、企業が掲げる行動規範のことをいいます。
様々な企業が独自のクレドを設定していますが、そうすることのメリットはどこにあるのでしょうか?
また、具体的にはどんなクレドがあるのでしょうか?
本日は「クレド」について参考例なども踏まえながらお話を進めていきたいと思います。
それではさっそく本題に入りましょう。

クレドとは?

クレドとは、冒頭でもお話した通り「企業においての価値観や行動規範を具体的かつ簡潔に明記したもの」をいいます。
語源はラテン語、「己を信じる」「信条」などといった意味の言葉から来ています。
クレドを発案したのは、医薬品や健康関連商品を扱うアメリカ大手のジョンソン・エンド・ジョンソンでした。

ここまでの話で、「経営理念とは違うの?」と思った人もいるかもしれませんが、両者とも従業員間での共有や浸透という面では同じなのですが、経営理念をより具体的で実践的にしたものがクレドという存在です。具体的で実践的であるということは、経営理念よりも業務に活かしやすい・落とし込みやすいといった面があります。

具体的には、企業が掲げたクレドをカードにして配布したりすることで、日々持ち歩くようにしたり目に入る場所に置いたりして、より浸透させるような環境作りをしている企業もあります。

スーツ姿の男性 信条

クレドを掲げることの目的やメリットとは?

今や多くの企業が掲げるようになっているクレドですが、その背景にはコンプライアンス従業員の増加という2点が挙げられます。
まず、コンプライアンスについてですが、近年日本でも問題になっている食品産地偽装・製品や安全性に関わるデータの改竄・粉飾決算など、倫理に反する事例が多々発生するようになってしまったことで、よりコンプライアンスに力を注がなければいけなくなったことがあります。

また、事業拡大に伴って従業員が増えることで経営理念が行き届かなくなることも挙げられます。

そこで企業活動に役立つのがクレドです。
・組織の一員としての自覚を持つようになる
・自主性のある人材を育成
・迷ったときの道標
・従業員のモチベーションアップ
・コミュニケーションの活発化

以上のような効果があるのです。
また、自主性が育ち従業員のモチベーションが向上することで、従業員の満足感も高まります。
クレドの存在が時に道標となり、時に初心に帰らせ、同僚と共通認識を持ってコミュニケーションを図るきっかけとなり、企業における様々な困難を乗り越える手助けとなってくれるのです。

経営理念

クレドの具体例

冒頭でもご紹介しましたが、発案者であるアメリカ大企業のジョンソン・エンド・ジョンソンの3代目社長が掲げたクレドは、同社で「Our Credo」と呼ばれて、企業として尊守すべき方向性や事柄の優先順位が明記されています。

具体的には、
「第一の責任は顧客に、第二の責任は全社員に、第三の責任は地域社会に」といった内容で、顧客第一主義としてまずは顧客を守ること、それが社員を守ることに繋がり、そして地域といった企業において重要な存在を維持できる、最後は株主の権利が守られるといった哲学を貫いているのです。

この顧客第一主義のクレドによってジョンソン・エンド・ジョンソンは地域に根づく地域に密接した経営体系を確立してきたのです。

ビジネスマン

いかがでしたか?企業において様々な役割を果たし、多くのメリットを生み出すのがクレドという存在なのですね。皆さんの勤める職場には存在しますか??