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『着物』のお話~小物編~
皆さんこんにちは!
すっかり暑くなってきましたね。
熱中症対策はできていますでしょうか?
さて今回は、先日のブログ『着物のお話』から派生して、着物着用時に使用する小物のお話をしたいと思います。
既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ読んでみてくださいね。
【足袋(たび)】
足袋は、当社で働く際には唯一、スタッフ自身で用意してもらっている小物です。
着物着用時には必ず必要になる「靴下」のようなものです。
着物を着ない方でも名前は知っている方が多いのではないでしょうか。
店舗で働く際には正装に必須な「白足袋」を着用してもらっていますが、柄が入ったおしゃれな足袋も多く販売されておりますので、普段着の着物に合わせると素敵ですね。
また、こはぜ(留め具の事)は4枚と5枚の物がありますが、5枚のほうが長さが出て足首が見えにくくなるので、
正装では5枚のほうがお勧めですよ。
【衿芯(えりしん)】
衿芯とは、襦袢の衿の内側に入れ、衿の形を整えるために使う小物です。
浴衣は不要なのですが、基本的にはどの着物にも必要です。
着物の着方に「衿を抜く」という言葉がありますが、これは襟の後ろを引いてうなじや襟足を見せる事です。
衿を適度に抜くと着物をとても美しく着る事ができますが、
この衿芯を入れなければ襦袢と着物の衿の形が崩れてしまい衿を抜く事ができません。
【腰紐(こしひも)】
着物にはボタンやチャックがありません。ですので、固定するために使うのが腰紐です。
ゴム製の「着物ベルト」で代用する事も可能ですが、腰紐のほうがしっかりと固定できます。
【帯板(おびいた)】
帯の下に入れる板のことで、プラスチック製のものが多いです。
これを入れる事で、帯を締めたときに前側にしわが寄って形が崩れるのを防ぎます。
板のみの物とベルト付きの物がありますが、
自分で着付ける際はベルト付きが扱いやすくお勧めです。
板のみの物は帯を締めるときに前面に挟み込み、
ベルト付きの物は帯を締める前に着物の上に付けて使用します。
【帯枕(おびまくら)】
帯を背中に固定させ、形を整えるためのものです。
これにより帯に高さと立体感が出ます。
私たち接客スタッフは、基本的な「お太鼓結び」をしますが、振袖などで「変わり結び」をする際は
帯枕の形も「はまぐり型」という物がお勧めです。
【帯揚げ(おびあげ)】
帯の上側を飾る布で、帯枕を包んで前で結びます。
見える面積は小さく、これがなくても帯が崩れてしまうという訳ではありませんが、
着物を美しく見せるために必要な小物の1つです。
色や柄、素材はとても種類が豊富で、着物との組み合わせを楽しむ事ができます。
サラリーマンの方で言うネクタイに似ていますね。
【帯締め(おびじめ)】
帯を固定するのに必須の小物です。
これをしっかり結ばないと、帯が緩んでほどけてしまいます。
今でこそしっかりと着物を着こなしている当社の若女将・女将も、
最初は慣れない帯に苦戦し、お仕事中に帯が崩れてしまった経験があったりします。
この他にも「あったら便利な小物」などがたくさんありますが、
ここでは当社で必要になる基本的な小物を紹介させて頂きました。
いかがですか。少し皆さんが知識を蓄えられるブログになっていれば嬉しく思います。
瓢喜 銀座三丁目店
若女将 宮嶋